ユニログ

元ユニクロ社員が語る体験記

ユニクロに学ぶ!〜的確な指示〜

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今日もユニクロに来てしまった。

出かけるた先にユニクロがあったらこ必ず寄ってしまう。
何かないかと商品を眺めながら、別に偉かったわけでもないのについつい売場の状況を見てしまう。全く嫌な客だと思う。笑


今日はスタッフが出す”指示”についてだ。
店をウロウロしていると、あるスタッフ同士の会話を聞いた。

「次は商品整理をやってほしいんだけど、ウィメンズが荒れてるからメンズから入ってくれる?今日は閉店までに商品整理を終わらせたいから!」


一見何の問題もないように聞こえる。
上のスタッフが下のスタッフに指示を出しているのだ。
しかし指示を出されたスタッフはなんとなく商品整理に入るだろう。どこから入ろうか、とりあえず指示を出された辺りから適当に入ろう。閉店までに完結か、この場所は何時までやってればいいのだろう。どうなってればいいんだ?(これは極端かもしれないが、経験の浅いスタッフならこれぐらい思っていてもおかしくない)

 


そう、指示が具体的でないのだ。
ユニクロの仕事は目的や目標設定を大事にする。(以下目標で統一する)どこの範囲を、何をいつまでにやる。ただなんとなくやるのと、どこをいつまでに終わらせればならないのかという目標がある状態とではやる気も動き方も全然違う。スタッフも明確な目標がないので終わらなけれならない意識がないため、だらだらと仕事をしてしまう。

仮に商品整理の指示を出すのならば、
「ここの範囲を何分までに終わらせてほしい。終わったら報告をください。終わらなそうなのであれば、どれだけ遅れそうなのか必ず報告をすること」


これは一例だが、ここまで指示が明確になっていれば、まず何をすればいいのか迷うことなく動ける。さらに目標が決まっているので、意識をして時間管理をしながら動くようになる。さらにきちんと考える子であれば、どうすれば早く終わるのか、どうすれば効率よく動けるのか、自ずと考えるようになる。

また、自分のがどれだけの速さで動くことができるのか能力を把握できるようになるし、先を見て動くようになるかもしれない。目標が決まっているので、達成できたときには達成感も生まれる。モチベーションが違うのだ。

時間通りにできなかったときは、なぜできなかったのか、どうしていれば時間内に終わらせることができていたのか、原因を知ろうとするし悔しさも出てくるだろう。
誰だって目標があれば達成したいと思うものだ。それがバネになりその人を成長させ、好循環が生まれる。目標が明確でないから、意識や動き方が違ってくる。

 

さらにこの報告させるということ。言われた側はもちろん嫌だろう。僕もはじめは嫌だった。しかし、社会(特にユニクロ)では報告・連絡・相談の報連相がものすごく大事だ。(ユニクロ報連相に関しては、また後で書こうと思う)報告させることで自己管理をするようになるし、指示を出した側も状況を把握しやすくなる。

 


僕がいた店舗はそれが具体的だった。明確に何をすればいいのかわかっているので、新人スタッフや指示を受けたスタッフは困らなかった。自分のやるべきことがわかっているし、目標もある。やってやるぞとモチベーションも上がり、充実感も生まれた。

新人というのは、上の人が思っている以上にわからなかったりするものだ。
仕事がわからないのではなく、動き方がわからないのだ。自分で考えて動こうにも、選択肢がなければどう動こうかイメージできない。だからこそ明確な指示をだしてあげるべきなのだと思う。もちろん指示を出すだけでは、相手も指示待ち人間になり、自分で考えて動かなくなる。要は使いどころだと僕は思う。ある程度動ける人材には、自分で考えて動いてもらうやり方でいいだろう。しかし、まったく何もわからない新人にそのやり方をしても意味がなくはないが、効果的ではない。基礎がないからだ。だからこそ、明確な指示が必要なのだ。


 

追記
これはあくまで僕の主観であり、個人的な意見です。ものすごく断定的に書いてしまったが、これが正というわけではないです。何か不快な思いをされた方がいたら申し訳ないです。それとこの記事の題材にしてしまったスタッフに関しては、客観的に見た僕個人が思ったことで実は全然違っているかもしれない。(スタッフの方ごめんないさい…)こんな考え方もあるんだと思って読んでいただけたら幸いです。